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制作会社が教えてくれない4種類あるリンクの違いと役割

4種類のリンク


Webサイト内の回遊性を高めるためや、訪問者に購入、ダウンロードなどのアクションを起こしてもらうためなどに、サイト内遷移するテキストリンクやバナーリンクを設置しているかと思います。サイト設計では大変重要なリンクの設置ですが、そのリンクには大きく分けて4つの種類があることはご存知でしょうか?
実にはこの4種類、制作会社の設計者やデザイナーであっても理解していないことが非常に多いのです。なぜなら本物のIAがいる制作会社では常識的な話なのですが、ほんとんどの制作会社は本当のIAが在籍していないからです。ですので、Webサイトの成果を高めるためにもWeb担当者がしっかり理解してパートナー会社に指示できるようにしておきましょう。

4種類のリンク

Webサイトはカテゴリー分けしたツリー構造と呼ばれるサイト構造になっているかと思います。そのためグローバルナビゲーションと呼ばれる常にどのページにも表示する大カテゴリーと、ローカルメニューと呼ばれる大カテゴリーごとに表示する中カテゴリーやページ一覧によってサイト内を遷移するように設計されています。

こういった基本的なツリー型の遷移方法以外に、大カテゴリー間をまたぐ遷移をサイト内リンクとして設置することで、訪問者の訪問目的の達成率を高めたり、企業目的を達成してもらいやすいようにしていると思います。

このサイト内リンクには4種類あり、その種類によって設置場所やリンク文言、バナーデザインの仕方も変わってきます。その4種類とは下記の4つです。


  • トピックスリンク[Topics Link]
  • フォーカスリンク[Focus Link]
  • レコメンドリンク(リコメンドリンク/おすすめリンク)[Recommended Link]
  • リレーテッドリンク(関連リンク)[Related Link]


では早速4種類のリンクについて見ていきましょう。

トピックスリンクとフォーカスリンク

4種類の中で一番混同されやすいのがトピックスとフォーカスです。私はおすすめしていませんがトップページのキービジュアルをスライドさせる場合、この2つを混同して表示している会社がほとんどであるため、訪問者に興味を持たれない(無視されてしまう)領域となります。また多くの制作会社のサイト設計者がこの2つの違いを整理する知識を持っていないため、このことがリニューアル時などに議題にあがることすらありません。
まずは2つの役割を整理しておきましょう。

トピックスリンク

トピックス

期間限定コンテンツへのリンク。主にツリー構造内には収まらない一時的なコンテンツへのリンク。ニュースリリースやキャンペーンページやキャンペーンサイト、展示会などのイベント紹介など。

フォーカスリンク

フォーカス

レギューラーコンテンツへのリンク。普段ツリー構造に収まっているコンテンツを期間限定でスポットを当てて紹介するリンク。一時的な値下げセール、TVで紹介された商品へのリンク、人気商品や人気コンテンツ、企業が特に注目して欲しいコンテンツなど。


この2つを混同させてしまうのはどちらも「期間限定で注目してもらいたいリンク」という点でしょう。逆に2つの違いは「リンク先のコンテンツが期間限定かレギュラーか」という点です。そんなに違いがないじゃないかと思われるかもしれませんが、こう考えればどうでしょうか?
リンクは企業側が設置するものなので注目してもらいたくて当然なので、どちらもとにかく目立って欲しいと思うでしょう。しかしコンテンツは訪問者が見たいかどうか判断するわけですから、リンク先が期間限定コンテンツか定番コンテンツかは判断する材料として貴重だとも考えられます。つまりこの2つのリンクの種類を区別することなくサイトに掲載することは、ユーザーフレンドリーとは言えない訳です。

この2つの違いが明確になると、強調すべきコピーやデザインも明確になります。
トピックスリンク
何がいつまで(いつ)なのかの概要を明確にする。
フォーカスリンク
今、なぜそれが注目されるのかの理由を明確にする。

このポイントさえ理解しておけば、バナー作成時における依頼や修正指示もやりやすくなりますし、効果もあがりやすいでしょう。

そして可能であれば、トピックスリンクとフォーカスリンクはちゃんと分けて別々の場所に表示することが望ましいです。その方が訪問者も「ここは○○な情報が掲載されているところ」と認識がしやすくなり、クリック率の向上やサイト評価向上につながるはずです。

またトピックスはその時期によって掲載個数がどうしても変動するので個数変動に耐えられる場所やサイズにし、フォーカスはトップには4点、サイド領域には2点までなどの個数制限を設けると運用がやりやすくなります。フォーカスは設置しすぎると訪問者にとって邪魔になったりノイズになったりするので制限した方が望ましいことが多いです(ECサイトは除く)。

レコメンドリンク(リコメンドリンク/おすすめリンク)

レコメンドリンクは訪問者へのおすすめリンクです。企業側にとっては、トピックスもフォーカスもおすすめであることには違いありませんが、レコメンドには訪問者におすすめするだけの明確な「おすすめ理由」が必要です。レコメンドリンクの役割は次の通りです。

レコメンドリンク(リコメンドリンク/おすすめリンク)

おすすめ

訪問者に対するおすすめコンテンツへのリンク。訪問者ごとに明確なおすすめ理由をもってコンテンツをおすすめするリンク。「この商品をみた人は下記の商品もみています」や「初めて購入の方」、「ご不明な点はお問い合わせください」、「資料請求はこちらから」など。

例えば、ネジ専門ECサイトに古くから使いやすいと評判のネジがあったとします。サイト訪問者はネジ購入者に限定されますから、商品ページに評判ネジのリンクを設置するとおすすめリンクとして機能します。しかし、同じ商品であってもこれが日曜大工ECサイトであると、ネジ以外を購入しにきている訪問者が多いためおすすめとして機能せずフォーカスリンク扱いとなります。この辺りの見極めが重要です。

おすすめリンクは、訪問者にとっておすすめでなかったものが掲載されてもクリックされないだけですが、一度そのサイトのおすすめが的確でないと判断されると、以後おすすめリンクに目線を動かしてもらえなくなる危険性もあるので慎重な運用が必要です。

ですので、商品でリコメンドを実装する際は、プログラムによる解析を行い自動表示するのが安全です。

また、問い合わせ、ダウンロード、資料請求などのリコメンドを実装する際は、どのようなコピーでリンクを設置するかを慎重に検討し、しっかりと「おすすめ」するようにしましょう。単純に「お問い合わせはこちら」ではおすすめにならないので「ご不明な点があれば担当者がご説明します」など、訪問者が求めそうなことを考えてリンクを設置しましょう。

リレーテッドリンク(関連リンク)

4つのリンクの中で一番軽視されやすいですが、地味に活躍するリンクでもあります。

リレーテッドリンク(関連リンク)

関連

現在表示されているコンテンツに関連したコンテンツへのリンク。同シリーズ商品、新旧商品、オプション商品、品質管理、拠点案内、よくある質問など。


メーカーサイトやECサイトの製品/商品ページにおいては重要な役割と認識され、さまざまな製品/商品ページへのリンクを設置しているかと思います。しかし、例えばその製品の品質管理に関するページへのリンクは設置できているでしょうか?感覚的に半数くらいの企業は設置しているイメージです。ですが、その先の品質管理のページに更なる関連リンクは設置できいるでしょうか?製品ページに戻してあげるリンクや理念、拠点案内、資料請求など設置可能な関連リンクはいろいろとあるはずです。

例えば、「この会社に目的を達成する製品(サービス)があるか?またあった場合、信頼できるか?」といった訪問者の目的を想定し、自社のトップページから実際にメージを見てみてください。それぞれのコンテンツを読んで下までスクロールした時に、それ以上スクロールすることなく次にクリックしたくなるリンクボタンは設置されているでしょうか?行き止まりになっていないでしょうか?これが関連リンクの重要性です。(フッターサイトマップは最終手段なので、フッターサイトマップに頼った導線設計は絶対にやってはいけません。詳しくはまた別記事に書きますね。)

リンク4種類の役割を整理する

それぞれのリンクについて個別に解説してきましたが、最後にWebサイト全体における役割を整理しておきましょう。

トピックスリンク

トピックスはWebサイト以外でも宣伝などされていることがあるので、リンク先そのものがサイト訪問理由になるケースもあります。訪問理由が別の場合でも、ニーズ達成後に見てもらえる可能性も高いのでトップページなどでしっかりと目立つように設置しておきましょう。

フォーカスリンク

フォーカスは企業が注目して欲しいものを掲載することが多いです。そのためサイド領域の一番上や一番下、フッターサイトマップの右側にバナー領域があるならそこに、どのページを見ても同じ位置に繰り返し設置することで訪問者が離脱する直前に「ついでに」と見てもらえるような導線設計が有効です。

レコメンドリンク

レコメンドは訪問者の視点でコピーを考えコンテンツの下に設置し、訪問者の気持ちが高まっている時に別の製品/商品を紹介したり、アクションを促すようにするのに効果的です。

リレーテッドリンク

リレーテッドはサイト内に行き止まりを作らないように設置すると考えやすいです。やみくもリンクを設置するのではなく訪問者がサイト訪問してからアクションを起こすまでのストーリーを想定して設置していくようにしましょう。

この4つのリンクの話は、勉強会などではいつも1時間かけてお話しするようにしています。そして最後に同じを問題を出すのですが、みなさんはお分かりになるでしょうか?

ECサイトでよく見かける「商品ランキング」。一般的に考えるとすると、どのリンクに属するでしょうか?


↓頭を使った後は脳に糖分補給!!

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